Valentine Day Kiss


 

 

甘いあまい


溶けるような


燃えるような



甘いあまい


チョコのような


口付けとともに…










『今年は生チョコにしよう!!』

あぁ、もうそんな季節だったかな…

『生クリームとチョコ買ってくるね!純ココアはあったっけ?』

あるよ、お前しか飲まないから結構余ってるし。

『すぐ帰ってくるから!トレイとかラップとか用意しといて!!』

え、ちょっ!
…なんか全部俺にやらそうとしてないか?

……まあいっか。
いつものことだし。



『ただいま!』

ん?早いな。
っていうか走って行ったのか…??

『生クリーム高いし!ホイップでもいいよね〜。よし、じゃあ作ろう!!』

なんだこのハイテンションは?

『生クリームをふっとう直前まで温めて……よし!アスラン、火!!』

俺は道具か?(苦笑
はいはい、キッチンでね。
元線開けたか?火つけるぞ。

『いいよ〜…あ!ちょっと待った!!先にチョコを刻まなきゃ!』

え?
あぁ、生クリームの余熱で溶かすわけね。

『アスランも手伝って!細かくしてね』

はいはい。
まあキラもちゃんとやってるからいいか。





『うぅ…手がしびれてきた…』

後ちょっとだからもう少しがんばれ。
あぁ、こっちのは俺が刻んどいてやるから…。

『なんでアスランはそんなに早いの…』


え…?
普通にやってるだけだけど…。

『やっぱアスランって米に字…』

あーあー、わかったわかった。
もうそのネタはいいから(汗

『う……(しばらくの沈黙)よし、出来た!!』

じゃあ生クリーム温めるぞ。

『いいよー、ふっとうさせちゃダメだよ!』

わかってるわかってる




――ボンッ




『ちょっと!何今の音!!汗』

え?あ、いや…。

『あ、でも丁度いいかもね。じゃあ火とめて。すぐにチョコ入れるから!』

ああ。鍋さわるなよ。

『わかってるってば!いくよ』

結構すぐとけるなぁ。とろみ具合が…。

『じゃあトレイに入れよ』

甘い…

『あー!ちょっと!!つまみ食い厳禁!!』

はいはい




―――甘いあまい





『じゃあ2時間くらい冷やそっか』

そうだな、やわらかすぎると切れないし。




―――溶けるような






キラ

『ん?』





―――口付けとともに






チュッ…


『っ!い、いきなりなにっ!?』

いや…口の中が甘くて…。

『だからって!!まだこれから食べるんだから(汗』

うん、チョコの甘さをキラで割ったらちょうど良いかんじ…

『チョコ食べたら毎回キスするってこと?』

それもいいな。

『ばかっ』

うん、キラばかだよ。

『〜〜〜〜っ、もう!!』





―――そんな君が好きだから




―――そんなお前が好きだから






『チョコ、出来たかな』






―――チョコが甘く感じるのかな








甘い、夢だったのかな…


だからあいつはチョコのように、この星に溶けてしまったのだろうか……






―――溶けてしまいたかったんだ



 

 

 

                              2007.2.14

 

 

 

 

あとがき(反転)
     
よくわからない最後だったと思いますが・・・。
     アスキラVer.バレンタイン小説。
     キラはいないという設定です。
     全部アスランの頭の中で繰り広げられたという・・・ものですね。
     私と同じく・・・誰もいないバレンタインということで・・・(哀
     ちなみにチョコと作成手順も私が今年作ったものとほとんど同じです(笑
     甘いバレンタインを楽しんでください!